柔らかい肌 / フランソワ・トリュフォー

 1964年。典型的な不倫モノ。「文芸雑誌の編集長にして評論家でもあるピエール・ラシュネーは、リスボンへの講演に赴く飛行機の中で、若く美しい客室乗務員ニコルと出会う。二人は異国の地ですぐに恋に堕ちた。やがて妻子のあるピエールは、ニコルとの新しい生活を夢見るようになるが、彼女はそれを拒絶する。ピエールは孤独になって妻フランカに謝罪の電話をするが、すれ違うように不貞を知った彼女は、猟銃を手にして彼の元へ向かう…」というあらすじ。自分は男なので、過去の記憶等々と重ね合わせつつ、むず痒くてしょうがなかった。「快作」といった趣のシンプルな映画だが、ライトのon/offであらわされる陰影の巧みさはため息モノ。光が語る。そして何といってもフランソワーズ・ドルレアックの美しさに尽きる。彼女はカトリーヌ・ドヌーブの実姉であり、25歳で交通事故のため他界した。
 
 西欧系の顔立ちがあまり好きではないのもあって、映画女優に恋することは滅多にない。だが、フランソワーズ・ドルレアックと、彼女の妹であるカトリーヌ・ドヌーブにだけは、すべてを捨ててのめり込みそうになる。画面を突き破って映像世界に侵入したいという衝動に駆られる。自分が「シネマ・スター」に憧れたのは、この姉妹にだけ。二人が競演したのがミュージカル映画『ロシュフォールの恋人たち』なのだが、ずっと観ずに敢えてとってあるというこの回りくどさ。それくらいこの姉妹はオススメ。はぁ‥

81点

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