プライベート・ライアン / スピルバーグ

 映画全体の物語筋はハリウッド臭くてイマイチなんだけど、やはり冒頭の戦闘シーンの映像と音響が圧倒的だと思う。戦争の肉体的な恐怖をここまで体感できる映画はないのでは?つまり、頭で理解する戦争、胸を痛める悲惨な物語としての戦争ではなく、びゅんびゅん飛び交う銃弾や砲弾に恐怖し手に汗を握り、人命が虫けらみたいに海の藻屑と消え、内蔵がぶちゅぶちゅ飛び出してしまうような、そんな【戦慄的な身体感覚としての戦争】をまざまざと体験させてくれる点が素晴らしい。自分が次の瞬間には肉の塊になっているかもしれないという戦争の現実を味わせてくれる作品。大金を投じなければ、このリアル感は表現できない。

75点

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