Hedwig and the Angry Inch / ジョン・キャメロン・ミッチェル

 この映画についてはあらためて語ることはないのだけれども、ニコニコに転がっているので、未見の人は必ず観た方が良いよというサジェスチョンまでに記事を起こしておく。以前書いたものを転用すれば、「男/女の境界線」および「西側世界/東側世界の境界線」を、ロックンロールの力で越境して、人間の存在そのものを「裸体」という場所で問う希有な作品、ということになる。そもそも、「映画ってあまり面白くないし好きじゃない…」と零すサブカルLoverな人に自分が満全の自信を持ってオススメできる映画(これを観せてダメだったらもうその人に映画を紹介するのは止めよう、という諦めがつく最終防衛ライン的な映画)は3本しかない。1.ロシュフォールの恋人たち。2.シェルブールの雨傘。そしてこの、3.Hedwig and the Angry Inch。これらはどれも、とにかくもう圧倒的にキャッチーで観る者をぐいぐい惹き込む強度を持っていながら、なおかつスルメのような七色の味わいを湛えた映画だ。これら三作に共通するのは、すべてミュージカル映画であるということ。映画において音楽が果たしている力を思い知るがいい。万人にあまねくオススメ!

95点

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